※画像は前作「記憶」のものになります。

 みなさん、こんにちは。中村すえこです。 
2019年7月、多くのみなさんに応援していただき、ドキュメンタリー映画「記憶」は完成しました。 
少女たちは「加害者になるまえに被害者であった」その衝撃の事実を社会に知らせることができた映画になったと思っています。 
私自身、少年院経験者という当事者であっても少女たちのリアルな声から改めて知るということが多々ありました。それは、同時にこの社会には知らないことがまだまだあるということに気付かされました。 
犯罪白書から数字を読み取ると、現在少年犯罪は減少している言えますが、三人に一人が再犯をしている事実があります。 
「少年は、なぜ犯罪を繰り返すのだろうか」 
その問いの先が知りたく、現在私は全国の男子少年院を訪問し始め、同時に「記憶2」の制作をスタートさせました。 彼らが犯罪に手を染める理由は様々であるが少しずつその闇がわかってきました。 
虐待、ネグレクト、常識を疑う環境に置かれた少年たち、孤独と向き合いながらもそれでも尚、家族という形を求める少年もいました。 
私自身、少年院出院後に再び犯罪に手を染めてしまった経験があります。 
「社会でどう生きていいかわからなかった」これがそのときの私でした。 
少年が、社会で再び犯罪に陥るその理由には、本人だけでは解決することができない問題が必ずあると思っています。 
そのとき、社会はどうあるべきなのでしょうか。 
答えは個々の意識の変化にあります。 「人は変われる、社会は変えられる」 
どうか、みなさん、社会を変えるためにご協力お願い致します。 
 
中村 すえこ

プロフィール

中村 すえこ Sueko Nakamura


15 才でレディースの総長になるなど、自らの波乱の半生を綴った「紫の青春 恋と喧嘩と特攻服」で 2008 年に作家デビュー。
少年院経験者自らによる少年院出院者の社会復帰を支える NPO 法人「セカンドチャンス!」の創設メンバーとなり、自らも少年院出身者として講演活動などを続け、その活動様子が TBS「報道特集」他各メディアで特集された。
2011 年 5 月に著書が「ハードライフ〜紫の青春 恋と喧嘩と特攻服〜」として映画化。
2019 年に完成した映画「記憶」の監修監督を務め、上映会とそれに伴うシンポジウムのほか、法務省、弁護士会、保護司会などのイベントに数多く参加している。
また、全国のすべての女子少年院の訪問を達成し、現在は、すべての男子少年院の訪問達成を目指している。
2020 年 11 月に自身 2 冊目の著書「女子少年院の少女たち「普通」に生きることがわからなかった」が上梓された。 

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1 前作「記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡」について
 少年院に入院することとなった4人の少女たち・・・。
 彼女たちが犯罪や非行をし、少年院に入院することとなった理由はさまざまですが、共通する理由として「加害者になるまえに被害者だった」と事実がありました。彼女たちは本来愛情を受けるべき親からの虐待や信頼したい大人からの搾取・裏切りなど、彼女たちを取り巻く環境は想像を絶するものでした。社会を生き抜くために、犯罪や非行をせざるを得なかった「被害者」という側面もあることを、彼女たちへのインタビューから浮き彫りにし、彼女たちが加害者にも被害者にもならないために、社会はどうあるべきなのかを考えていただくきっかけとなったと思います。

 女子少年院を訪問し、少女たちと向き合ううちに、少女たちの抱える問題が、過酷な生育環境に加え、社会的には被害者でもあるという「被害者性」にもあることがわかり、その問題の根深さが浮き彫りになりました。
 しかし、映画「記憶」の完成後に本格的に訪問を始めた男子少年院で、男子少年の話に耳を傾け、少年院の教官から話をうかがううちに、少年院に入院した男子少年が再犯・再非行を繰り返していることが多いこと、非行が暴力的であるなど、明らかに女子とは異なる問題を抱えていることが徐々に分かってきました。
 前作を撮るために、全国すべての女子少年院を訪問したように、中村は、「すべての男子少年院を訪問して男子少年の声を聴きたい」という思いに駆られ、本業の合間を縫って男子少年院を訪問する中で、男子少年院の実態と、少女とは違って男子が抱えるさまざまな問題について明らかにし、彼らに対して何ができるのかについて、社会の多くの人に共に考えてもらいたいと思い、再び映画を作る決意をしました。
 

〇テーマは「少年はなぜ犯罪を繰り返すか」とし、男子少年院の少年たちの抱える課題に社会の目が届くように光を当てることを主眼としています。
〇法務省矯正局と少年院のご協力をいただき、男子少年院に入院する複数の男子少年に対し、少年院の中でインタビューを行いたいと考えております。
〇少年たちへのインタビューでは、犯罪に至る経緯や罪を犯したことをどのように考えているのか、少年を取り巻く生育環境、出院後の将来への不安や展望などを聞き、犯罪や非行に陥る原因や課題について考察したいと考えております。
〇少年院で教育に携わった法務教官にもインタビューを行い、少年が入っては出ていく少年院での矯正教育の内容や成果、ご苦労されていることや課題などについて伺いたいと考えております。
〇前作では、単一の少年院を取材しましたが、今回可能であれば、複数の少年院を取材することで、さまざまな問題を抱えた少年の声を形にしたいと考えております。
〇少年院内で取材をした男子少年のうちの何人かについては、法務省保護局、保護観察所、保護者、雇用主、支援団体などの協力をいただき、出院後も継続して取材を行いたいと考えております。
〇少年たちや関係者へのインタビューは、監督の中村のほか、少年院経験の当事者で現在は支援者として活躍されている方(2名を予定)にも加わっていただくことを考えております。
〇また、 前作で登場した佳奈(仮名)のその後について、佳奈本人のみならず、佳奈にかかわった支援者の皆様にも取材を行い、「人は変われる。社会は変えられる。」ことを社会に知っていただきたいと考えております。
〇本作では、前作同様に、インタビューに加えて再現イメージ映像を交えて描写することで、より効果的に視聴者の皆様の理解を促進したいと考えております。

バッドボーイズ 佐田正樹さん(前作再現ドラマにご出演いただたきました)

 

みなさんこんにちは。佐田正樹です。 2019年に完成した記憶。私も中村すえこさんとのおつきあいから出演協力させていただきました。またそれ以降、更生保護の重要性についてとても興味が湧き、少年院講話などに時間があれば伺っています。札幌上映会にもすえこさんと舞台挨拶ということで登壇させていただき更生保護の難しさなどお話しさせていただきました。
この度、記憶 2 少年はなぜ犯罪を繰り返すのか ? 製作にあたり私もまたぜひ協力させていただきたいと思っております。
現代の男子少年院という難しさも多々あると思いますが、すえこさんスタッフのみなさん頑張ってください。皆様ぜひ応援そしてご支援よろしくお願いいたします。
 

※前作「記憶」出演シーンより

応援コメントいただきました!

秋本奈緒美さん(前作では全編ナレーションを務めていただきました)


皆様こんにちは。秋本奈緒美です。前回記憶ではナレーションを務めさせていいだきました。すえこさんとは、すえこさんの半生を映画にした「ハードライフ 」ですえこさんのお母さん役をやらせていただきそこから現在までプライペートでもおつきあいさせていただいております。すえこさんの生き方とても良いですよね。「人は変われる社会は変えられる」私もすえこさんの考えに共鳴して本当に妹を見るように応援しております。すえこさん頑張って !!

中澤達也さん 


こんにちは。中澤達也です。すえこさんとは、セカンドチャンス ! 立ち上げ時からの仲間としておつきあいさせていただいております。記憶にもぜひ協力させていただきたいと再現の少し強面の教師役で出演させていただきました。笑。記憶 2少年はなぜ犯罪を繰り返すのか ? 私したちの時代と違って現代の男子少年院に入院する子たちも虐待などケースも様々だと思います。
難しい局面もあると思いますが、ぜひ頑張って本音を引き出してください。
私も現在は違った局面から社会での更生保護携わっておりますが、ぜひこの作品にも協力していきたいと思っております。
皆様ぜひご支援のほどお願いいたします。

※前作「記憶」出演シーンより
 

坂本博之さん 

みなさん、こんにちは。元プロボクサーの坂本博之です。
僕がすえこさんと出会った場所は少年院での運動会でした。
僕は15年のボクサー人生の中で人の愛情を知り、この愛情を今度は子どもたちに伝えていきたいと思って活動しています。僕がボクシングで「光」を見つけたように、子どもたちにも同じ「光」を見せてあげたい。 
人は一生懸命に生きている人を見ると応援したくなります。
すえこさん、映画の製作頑張ってください。 
応援されることによって「人は変われる」僕はそう思います。

原田篤さん 

すえこさんの行動力には、日本一周を2度してきた僕も驚かされます!
 そしていつも明るく、自分の成すべき道に向かって闊歩する姿は、見ていて爽快でもあります。お話を聞き、前作を見て、おきている現実は想像以上のことがあり、ふとするとそのネガティブな感情に引き込まれそうになりますが、すえこさんのSNSの発信を拝見していると、自分自身の取組みにも勇気を頂く事が出来ます。
 作品を観た方が、この作品が非日常の中にある現実ではなく、自分の背中合わせにある事実だと認識して頂ければ、今後のすえこさんの活動の後押しになると思います。僕も応援していきます!

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STAFF

原案・監修・監督
中村 すえこ 

  

製作統括(記憶製作基金事務局長) 
吉岡 市雄

 

プロデューサー

島野 伸一,岸 あや子,前田直嗣
 

記憶製作実行委員会

堀田 豊稔, 狩野 修
  

製作

ドキュメンタリー教育映画記憶製作基金
 

後援

法務省矯正局・保護局(予定)
 

協力

多摩少年院・久里浜少年院
 
制作スケジュール(2020年 12 月現在)
2020年12月 企画・取材準備
2021年   2月 製作基金立ち上げ(一部ドキュメンタリー部分撮影開始)
2021年 4月 ドキュメンタリー取材開始
2021年12月 ドラマ部分準備・撮影
2022年   7月 完成予定 以降全国上映会で上映

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